こんにちは、埼玉県で中小企業のサポートをしている社会保険労務士の高杉です。
今回は、キャリアアップ助成金 正社員化コースの『加算』についてお話しします。
キャリアアップ助成金 正社員化コースとは
正社員化コースは、名称の通り、
パート従業員などの非正規労働者を正社員に転換した場合に
助成金が支給される制度です。
制度の概要についてはこちらをご覧ください。
参考:3分でわかる助成金 R7キャリアアップ助成金 正社員化コース 全体像をまるっと理解!
2つの加算制度
通常の支給額に加えて次の要件に該当すれば
1事業所あたり1回のみ加算を受けることができます。
1. 正社員転換制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換した場合
・・・加算額 20万円
2. 短時間正社員などの多様な正社員制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換した場合
・・・加算額40万円
※助成額はすべて中小企業の場合の額です
「新たに規定」するタイミングに注意
キャリアアップ助成金は事前にキャリアアップ計画書を提出します。
この計画書に記載したキャリアアップ計画期間内に
・正社員転換制度を就業規則に規定し
・規定に基づき正社員に転換
されていなければなりません。
キャリアップ計画期間前に規定・制度が存在していた場合は
加算の対象になりませんのでご注意ください。
見落としがちな「加算」の制度
「加算」の制度は、他の助成金にも見られますが、
どのパンフレットにも最後の方で触れられているので
見落としてしまうことが多いようです。
例えば、
・両立支援助成金の「育児休業に関する情報公表加算」
・人材開発支援助成金の「経費助成率加算」
・働き方改革支援助成金の「助成上限額の加算」
などがあります。
せっかくのチャンスを逃さないためにも、
制度に詳しい専門家のサポートがあると安心です。
加算額を含めてしっかり受給したいとお考えの方は、
ぜひ当事務所までお気軽にお問い合わせください。
丁寧にサポートいたします。