9月分の社会保険料はいつの給与から変わる?給与計算で注意したいポイント

はじめに

社会保険では、毎年4月・5月・6月に支払われた給与をもとに標準報酬月額を決定し直します。

これを「定時決定」といいます。

定時決定によって決定された標準報酬月額は、原則として9月から翌年8月まで適用されます。

例えば、これまで標準報酬月額が30万円だった従業員について、今回の定時決定で標準報酬月額が32万円になった場合、9月分の社会保険料から新しい標準報酬月額を使って計算します。

ここで問題になるのが、

「いつ支払う給与から新しい社会保険料を控除するのか?」

という点です。

給与の締め日・支払日によって注意が必要

9月分の社会保険料から変更になると聞くと、「9月に支払う給与から変更すればいい」と考えてしまいがちです。

一般的に社会保険料は「翌月徴収」ですが、会社によっては「当月徴収」している場合もあり、それによって実際に給与から控除するタイミングが変わります。

ここでは「翌月徴収」のケースを2つ挙げます。

① 月末締め・翌月15日払いの場合

例えば、8月1日~8月31日の給与を9月15日に支払う会社で、社会保険料を翌月徴収としている場合、9月15日に控除するのは8月分の社会保険料です。

そのため、9月分から変更となる社会保険料は、10月15日支給の給与から控除することになります。

② 20日締め・当月払いの場合

例えば、8月21日~9月20日の給与を9月30日に支払う会社で、社会保険料を翌月徴収としている場合、9月30日に控除するのは8月分の社会保険料です。

そのため、9月分から変更となる社会保険料は、10月31日支給の給与から控除することになります。

このように、社会保険料の変更時期を判断する際には、「何日締め・何日払いか」だけでなく、社会保険料を何月分として給与から控除しているかを確認することが重要です。

なお、会社によっては当月徴収としている場合もありますので、給与明細などで自社の社会保険料の徴収方法を確認することが大切です。


「9月分」と「9月支給」は別に考える

社会保険料の変更で最も注意したいのが、

「9月分の社会保険料」=「9月に支払う給与から控除する保険料」ではない

という点です。

給与の締め日や支払日は会社によって異なりますが、社会保険料を翌月徴収としている場合は、基本的に9月分の社会保険料は10月支給の給与から控除します。

9月の給与計算を行う際には、給与の支払日だけを見るのではなく、過去の給与明細などを確認して、自社が社会保険料を当月徴収しているのか、翌月徴収しているのかを確認しておきましょう。