こんにちは、埼玉県で中小企業のサポートをしている社会保険労務士の高杉です。
今回は、キャリアアップ助成金 正社員化コースで
助成額が2倍になる「重点支援対象者」についてお話しします!
重点支援対象者は助成額が2倍
有期契約のパートアルバイトの場合
正社員に転換したのち、6か月間雇用すると40万円が助成されます。
通常はこれで終わりです。
重点支援対象者の場合は、さらに6か月雇用することで40万円が助成されます。
無期契約のパートアルバイトの場合
正社員に転換したのち、6か月雇用すると20万円が助成されます。
通常はこれで終わりです。
重点支援対象者の場合は、さらに6か月雇用することで20万円が助成されます。
※助成額はすべて中小企業の場合の額です
重点支援対象者とは?
重点支援対象者とは、a~dのいずれかに該当する労働者を指します。
a:雇入れから3年以上の有期雇用労働者
b:雇入れから3年未満で、次の①②いずれにも該当する有期雇用労働者
①過去5年間に正規雇用労働者であった期間が合計1年以下
②過去1年間に正規雇用労働者として雇用されていない
c:派遣労働者、母子家庭の母等
d:人材開発支援助成金の特定の訓練修了者
人材開発支援助成金の活用
a~cのいずれにも該当しない場合は、
人材開発支援助成金の訓練修了が条件になります。
正社員転換する前に人材開発支援助成金を利用した訓練を行うことで、
重点支援対象者に該当し、助成額が2倍になります。
人材開発支援助成金は、
・訓練費用の45~70%
・訓練時間 1時間当たり800円
が助成されるため、少ない負担で非正規労働者の訓練を実施できるのも魅力です。
訓練の具体例を挙げておきます。
・フォークリフト運転技能講習や大型免許教習などの外部の講習
・社内講師による10H以上のOFF-JT
・外部講師の招いて10H以上のOFF-JT
・専門知識習得のためのeラーニング など
詳しくはお問い合わせください。
計画的に準備する
キャリアアップ助成金 正社員化コースを申請するならば、
助成額が2倍になる重点支援対象者として申請したいですね。
要件のa~cに該当すればいいのですが、そうでない場合は、
人材開発支援助成金の訓練修了が条件になるため
計画的に準備を進める必要があります。
早めの準備が大切、まずはご相談ください
キャリアアップ助成金と人材開発支援助成金の両方を同時に進めようとすると、
制度ごとの要件管理やスケジュール調整が複雑になります。
せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、「うちも使えるのかな?」と思った時点で、ご相談いただくことをおすすめします。
助成金をムリなく、最大限に活用できるよう、状況に合わせたご提案をいたします。